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第1回 SpeedCurveユーザー会 WEBサイトパフォーマンスの重要性

第1回 SpeedCurveプレ・ユーザー会

GoogleSpeedアップデートにみる、WEBサイトパフォーマンス重要性

〜2019年、今後の未来を見据えて〜

登壇:村田創(IDOM)、種村和豊(GDO)  司会:占部雅一

ご出席者; 大日本印刷 アスクル、マウスコンピュータ、ニッセン、アムタス 

まず最初に、今回のゲストの自己紹介です

IDOM 村田創さん(以下敬称略)。我々ガリバーのライバルは、リクルートのカセンサーやプロトのGoonetなんです。この人たちが手強い。そのため激戦区の中で、どうやってライバルに遅れをとらないかということを必死にやっています。PL全般に対して責任もって仕事しています。

GDO 種村豊和さん(以下敬称略) 常に新しいツールを探しています。ツールを取捨選択。いいものを探すというカルチャーにいます。よいものにどんどん乗り換えるというカルチャーがあるので、ベンダーさんに嫌われる立場かもしれません(笑い)。しかし、社内のエンジニアは守りではなくチャレンジャーが多いんです。というのも、経営層がサービスをよく見ている。迷惑なくらい。だから、具体的な突っ込みが上層部からきます。

また課題認識に対しては、全社共有掲示版があって、サイトのおかしい部分が全社員にさらされる。これがまた大変な仕組みですが、問題を放置しない環境があります。

さて、今回SpeedCurveのプレユーザー会ですが、トップEC200の調査を行いました。この内容は、インプレスのネットショップ担当者フォーラムに掲載させていただきます。2月予定です。このチャートでは、SpeedIndexという指標を重視して、ランキングを作成しました。

ー 第13位にGDOが入っています。ファイル容量もあり、リクエストも多い中で、この順位はすごくいい数字ではないですか? ほかの速いサイトは、どこもファイル容量もリクエスト数が少ない。GDOのやり方こそ、みなさんが考えられている解決策ではないでしょうか?

種村 はい自慢です。トップに関しては、静的ページなどで仕込んでいます。動的ページでは限界あります。こういうやり方はあとでぜひ尋ねてください。やり方を教えてます。

ー 我々ドーモでは、U5チャレンジという目標スローガンを持っています。モバイルでのWeb表示を5秒以内を目指すものですが、EC200 の分布をみてみると、このU5をクリアできいないサイトが2/3もありますね。

種村 実は、8割の企業は、まだまだパフォーマンスなんて気にしていない。エンジニアの関心が高いサイトが2割だということでしょうか?

村田 私が思うのに、スピードがでているときと、でていないときの違いを理解していない事のほうが多いと思います。いわゆる静値点の計測程度の理解ですね。またサイトが遅い状態を経営のトップに報告するレポートラインというのがない。これはエンジニアの心理でもありますが、つながっていれば遅くてもOKなんです。エンジニアは落ちていない限り問題にしない。しかし、マーケや販売の立場では、遅延は売上げには大きく影響している。ここに矛盾が生じている。

ー ファイル容量が大きいとか、リスクスト数が大きいとかどう考えていますか?

村田 Amazonをベンチマークに考えると、リスクエスト数120-150、ファイル容量1.5MBがいいのしょうね。しかし、それ以上のリクエスト数、ファイル容量を持ったサイトが多いですね。

答えが違うかもしれませんが、ちなみにみなさんのサイトで、ページの半数は広告タグだとういう方いますか?実は、うちはそうなんですよ。広告タグはページ容量の半数を以上を持っています。それでも速くしないといけなという事情があります。多くは、よく分からないタグはございませんか?

ゲスト1 ー いっぱいあります。実は、管理できないいないんです。弊社には離職者が多くて、そうなるとどんどんたまってし、気がつくとわけの分からないタグがたくさん増えています。

種村  解決する方法ですが、GDOの場合は、タグ管理者1人を置いて片付けさせます。そして。判断つかないものは残さないで切る。バッサリと。

村田 IDOMでは、広告タグが全部なかったら、ここまでページは速くなることを打ダミーで作って、マーケの連中にみせます。すごく速くなるんですね。また、マーケティングツールですが、 カルテなどのマーケティングツールの読み込みや、極力後ろに置くかを検討する。

トップECの分布を見ると、5秒が一番多い。まだまだ遅いサイトが多く、中には、10秒以上といったサイトが少なくありません。

Amazonのリクエスト数は130前後。トップ200の分布は。200を越えるサイトがとても多いことが分かります。

ー サイトカタリストかGAか?両方入れられる場合がありますが、必然的なのでしょうか?複数のタグマネジャーが遅らせているという可能性もあります。どうでしょう。YSTも入っている場合もありましたね。

種村 これは解析の用途が違うので仕方ないですね。しかし一方で、それほど使いこなしていないケースも多い。だったら1つに寄せてもいいかなと。

ー チーム全体で、パフォーマンスに対する意識を高めるにはどうしたらいいのでしょうか?経営者を巻き込むといいというのがありますが。

ゲスト2 お客様の声から,このサイトが遅かったということが公開されると、全社的な意識が変わってきます。これはGDOさんと似ていますよね。 アスクルとロハコで競いあると、ライバル意識が高まりましたね。

種村 僕なんか、パフォーマスを下げると給料を下げると言われたこともありましたよ。(笑い)

ー パフォーマンスとSEOの関係についてはどうなんでしょうか?昨年7月のGoogleのスピードアップデートの効果はどのように表れているのでしょうか?これはIDOMさんが知見をもたれています。

村田 昨年7月にクローラーが大量に回ってきました。業界的にSEOの動きがあったところと、無かったところがあるようです。このメカニズムはどうなっているのかを聞かれるのですが、我々クルマ販売サイトは激戦区。ライバルはカーセンサーやGooネットです。私の考えでは、競合グループ内での準備が大事です。速いサイトグループは、かなり速いところでも動きがでる。つまり競合の中では遅れをとらない、できれば1番になることが大事です。

種村 スピードが遅いと、インデックスされる量が減り、強いサイトはさらに上位になり、そうでないサイトは下がって薄まってしまう。これが確かに脅威ですね。だから1番が一番よくて、2番ではかなり開きがでるんでしょうね。これは一番大きな要因かもしれませんね。

村田 そうなんです。一度、落としてしまうと、Googleにチャレンジさせてもらえなくなる状態が一番怖いんです。

ー 最後に、パフォーマンス改善の予算をどう確保していますか?

正攻法でいくと、いざというときの対策予算の確保が大変ですよね。

種村  では、僕の作戦をご紹介します。あまり予算を確保するというのは実は非常に厳しいのです。だから、これは切ってもいいかもという予算を作っておく。バッファを持っておく。ただし、無駄な予算ということではなく、複数のサービスで予算を通しおいて、期の途中でもいいものがあればチェンジできるようにしています。1年間の中で技術革新もあるし、待っていては遅れてしまうわけです。また、ロジックもKPIがこちらのほうがいいと説得して入れ替えをを図るわけです。コツは、1つの予算を大きくとるより3つくらいに分割していると通し安いとと思います。

ー どんどん新しいものにチャレンジにするというGDOには、そんな裏技作戦があるんですね。

種村 社内評価で「チャレンジしないことはダメだ」という目標設定があります。

だからそこも考えてやっていますね。

ー どうですか?参考になりましたでしょうか?

あっという間に時間がきましたが、このあとでも懇親会で、相談事項をディスカッションしましょう。さて、引き続き、こうした勉強会を続けて参りたいとおもいます。 おつかれさまでした。

 

 

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