【事例】通販もマルチデバイス!安いサービスで失敗も


ファッション通販もマルチデバイス対応へ
弊社では、東京、横浜、名古屋、大阪に5つの実店舗を持っておりますが、これまでは店舗購入やカタログ通販を主とした、オフラインにおける施策を展開してきました。ファッションアイテムの取扱点数が多いこともあり、サイズや色味確認への不安から、ほんの数年前までWEBでの通販は難しいだろうというのが業界の常識でもありました。
でも、都市部を中心にスマホの普及が拡大してきたこともあり、お客さまが洋服やギフトをWEB通販で買うことへの抵抗感はなくなっていきています。昨年、本格的なWEB展開を始めるのとほぼ同時に、スマホやタブレットなどのスマホ最適化を行ってきました。
実は、モバイル最適化を進め始めた当初は、料金が手頃で導入も簡単そうなサービスを使おうとしました。でも、作り込んでいくと、デザインやサイトの使いやすさといった点でどうしても満足のいくものにならなかったのです。
そこで、いくつかのモバイル最適化サービスにプレゼンをしていただき、使い勝手やデザイン性、コストパフォーマンスなどを比較して、最終的な判断として「モビファイ」を導入することにしました。
※「モビファイ」はクラウドで実現するレスポンシブWEBデザインであり、Googleのマルチスクリーンベンダーとして認定されています。
タブレット専用サイトも早々に導入
洋服の写真を見る場合など、通販サイトの使い勝手としてはスマホよりもタブレットのほうが優れている点があります。モバイルデバイス最適化への当然のステップとして、タブレット専用デザインも早々に採り入れました。
タブレットを横にすると、縦位置のときには表示されないテキストのメニューが現れます。このメニューを左右どちらに表示するか、それぞれの意見があったのですが、サイトを見る際の視線の邪魔にならない右側に表示することにしたもの、より使いやすいモバイルサイトにするための工夫のひとつですね。
多くのPCサイトではメニューは左側という印象がありますが、タブレットは左手で持って右手の指で操作することが多いので、右側にあったほうが操作しやすいというメリットがあるんです。
探しやすく、選びやすいサイトを!
PCサイトにも共通したことですが、「探しやすさ」「選びやすさ」を常に追求し、大切にするように心がけています。目的の商品やページにいかにスムーズに、ストレス無くたどり着いていただけるかということに特に配慮しながら、構築を進めて行きました。タブレット版にテキストメニューを入れたのも、そうしたアイデアのひとつです。
また、少子化傾向にある時代ということも関係しているのだと思いますが、弊社をご利用いただいているお客様の多くが、初産という「初めてのマタニティ」であるケースが多いのです。妊娠、出産、そして授乳期の子育てという大切な時期における、さまざまなお悩みにお応えできるような、マタニティポータルサイトのような存在に進化させていきたいと考えています。
コンテンツにも工夫して本当の「最適化」を目指す
PC用サイトとモバイル用サイトを同一URLで展開できるのは、「ECサイトにとっては非常にメリットが大きい」と感じています。ただ現状、決済時にはPCサイトに戻ってしまうなど、まだ最適化されていない部分も残っています。スマホへの完全対応が、まずは当面の目標です。また、ゆくゆくはスマホサイトと実店舗を結んだO2O施策を活用した特典企画なども考えていきたいと思っています。
当然ですが、PCサイトをスマホに置き換えただけでは本当の「最適化」とは言えません。商品の写真素材や商品紹介などのコンテンツも、 各デバイスに合わせて工夫していくべきだと思っています。いかに少ないアクションで目的の商品と巡り逢い、お気に召していただけるかを考えて、よりスムーズにご利用いただけるサイトにしていきたいと思っています。
■実例紹介 株式会社エンジェリーべ様 マタニティウェア、ベビーウェア、内祝いギフト通販の「エンジェリーベ」
