Amazonが10位圏外となったのはなぜ?2020年のECtop 200分析

2020年のECtop200の分析を中心に、今年の背景やトレンドを分析してみました。

Amazonが10位圏外はなぜ? EC200サイトの表示スピード発表!

1.2020年・EC200表示スピード調査結果に注目。1位はセブンスター貿易

今回の調査で1位だったセブンスター貿易ですが、SpeedIndex(WEBページ表示、体感速度の指標)が、わずか1.62秒という驚くべき表示スピードでした。この1.62秒がどのように達成され、顧客体験(UX)としてどういう状況を生み出しているかをスピード計測の指標で詳しく見てみましょう。(https://www.domore.co.jp/speedplus/2020/04/20/ectop200_speed_ranking_20190420/)

①BackEndが0.7秒以下

②StartRenderは1.6秒

③StartRenderとSpeedIndexの差はほとんどありません。ブラウザでページの描画(レンダリング)が始まった途端、即座にページ表示される速度・顧客体験を実現しています。

④圧倒的なページ軽量化(0.12M)、リクエスト数を削減(22リクエスト)

驚いたのは、1つの指標だけでなく掲載対象の5つ指標でどれも 「1位」を達成しています。

2位の「家電のSAKURA」もSpeedIndexで1.9秒と非常にいい数字を達成しており、激安家電通販のサイトはどれもかなりいい数字が見られます。理由として以下のことが考えられます。

①激安・家電という競合が多数ある業種ジャンルでは、検索エンジン(Google経由)からの流入数は重要なKPIである。

②GoogleはPSI(ページスピードインサイト)で同業種、他のサイトと比較した相対的な速度をスコアリングしている。検索エンジンのSEOランクのアルゴリズムにWEBサイトの表示速度が影響しており、競合対策を強く意識せざる得ない状況がある。

家電業界はすぐ後ろにヨドバシカメラ、ビックカメラという巨人が控えており、勝ちのこるために「WEBサイトを徹底的に早くせざるを得ない」、まさにF1のような世界ですね(笑)

 

2.表示スピードの象徴、Amazonが4位から13位にランクダウンした理由

今回のECTOP200計測で気になったのは、WEBサイトの高速化の必要性を常に提示していたAmazonのWEBサイトのランクが4位から大きく下がったことでした。この原因は何でしょう? 詳しくデータを分析してみました。

まず、Amazonの昨対の計測数値です。Backend、Requestはわずかながら数値が向上しているものの、StartRenderは0.18秒、ページ容量は0.3MBほど増加しています。その結果、SpeedIndexは0.29秒(290点)数値が悪くなっています。(下図)

 

次に、Amazonよりランキングが上位にあるサイトの昨対比較をみてみます。

TOP10の平均値の数字は、以下のようになりました。

SpeedIndex -1.67秒向上

Backend   -0.4秒向上

StartRender -1.25秒向上

PageSIze  -0.55Mの削減

Request      -61.7Mの削減

Amazonは各種指標がわずかに下がっている反面、ランキング上位10のWEBサイトは大幅な数値の向上を示しています。まさに抜くか抜かれるか、カーレースの第1コーナで抜かれてしまった(泣)という状況です。

今後、AmazonがさらにWEBの表示速度のランキングが落ちてしまうのか、逆転してランクアップしてくるのか、非常に楽しみな状況です。

・業種別データ・詳細データをご提供できます。

ネットショップ担当者フォーラムで掲載したデータですが、業種別データをご用意しています。また、55項目以上の詳細な計測指標があります。ご相談ください。(お問い合わせメールアドレス=>[email protected])

 

3.日経でも52点 PSIスコアが大幅ダウン 意味のない点数評価 

表示スピードの評価で一番有名なのは、GoogleのPageSpeedInsights(通称PSI)です。この結果数値ですが、大幅に厳しくなっています。

弊社でも2015年にインプレスのインターネット白書にて、このツールを利用して調査をしたことがありますが、当時の合格ラインは60点で、70点を超えるとかなりいいサイトという評価を覚えています。それが2018年11月の仕様変更により大きくスコアダウンしています。

以下はメディアサイトの評価ですが、日経は素晴らしく速いサイトです。またヤフーニュースもGoogleニュースも同様ですが、それぞれ 52、46、45ですから、世界トップが実はこのスコアだったということに愕然とします。これでは50点満点?

 理由は、計測環境に3Gのスローな回線が取り入れられたことのようです。しかしFT(フィナンシャル・タイムズ)は、日経以上に表示スピードを自負していたサイトです。しかしPSIではわずか20点に過ぎません。

このPSIデータから分かる事実はあくまでも同業種、類似WEBサイトを相対評価した参考スコアであるということで、自社のサイトが実際にはどの程度の表示速度なのか、競合他社はどのような傾向であるか、それは顧客体験に影響しているのかについては”自社で計測した正確なデータを比較”した上での判断、WEB表示スピード改善を行うことが重要ということです。

 

4.PSIからPSBへ? Page Speed Benchmarkで、カテゴリー別の内の表示スピード比較開始 !

https://speedcurve.com/benchmarks/

https://speedcurve.com/blog/page-speed-benchmarks/

SpeedCurve社の新しい調査がはじまりました。Page Speed Benchmarks(PSB)と呼ばれるもので、EUと米国で各カテゴリー別の表示スピードをFilmstripおよび各指標で比較することができます。各指標も55以上、ビデオやWebpagetestなどとの連携もほぼフルサービスで提供しています。さて、今回のEC top 200でも明らかになってきたように、同一カテゴリー内で、上位を確保することはSEO的にも非常に重要です。ぜひ、これらを参考に自社のサイトのポジションを理解してみてください。なお日本版は現在計測中です。掲載開始が始まり次第ご連絡させていただきます。

 

5.SpeedIndexの基本合格基準、5秒から4秒の引き上げを決定

今回、ドーモが合格ラインと考えていた、表示スピード基準について「SpeedIndex」については5秒から4秒に引き上げることにしました。一般的なWebpagetestの指標でいえば、5000点から4000点にボーダラインを引き上げることを意味します。

これは前回の調査では5秒以内のサイトが50あったのに対して、1年経過した今年の調査では75サイトまで拡大しました。意識的に表示スピード改善を進めた事業会社が増えたためです。一方で、この対策をおろそかにした事業会社はさらにランクを落としたとも言えます。

EC 売り上げTOP200ランキング上位の約20%(39社)がこの新しい合格ラインに入っており、スピードプラス編集部では、今回基準を改定して合格ラインを5秒から4秒に切り上げることとしました。この4秒という壁は正確な計測、細かい対策が必須な厳しい合格ラインでしょう、それでもぜひ引き続きチャレンジしてみてください。

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お問い合わせ  [email protected]

 

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